田湾4でコンクリート打設 中国

中国核工業集団公司(CNNC)は9月27日、江蘇省の田湾原子力発電所サイトで4号機原子炉建屋のコンクリート打設を実施したと発表した(=写真)。同原発サイトでは昨年12月に同3号機が本格着工したばかり。3、4号機ともに2018年の2月と12月にそれぞれ完成予定となっている。

田湾3、4号機は同原発のU期工事に当たり、すでに稼働中の1、2号機と同様、CNNC傘下の江蘇核電有限公司(JNPC)がロシアのNIAEP―ASE社と協力して、100万kW級ロシア型PWRのAES−91モデルを2基建設する。福島事故後、中国で暫定的に停止されていた新規計画および建設前準備工事の審査・承認を国務院が昨年10月に再開したのを受けて、作業が本格化したもの。

ロシア側の発表によると、第3世代の安全要件をクリアした4号機の設計は建設工事の低コスト化と短期化に加えて、動的および静的安全系の設置、ヒューマン・ファクターによる影響の最小化を実現。確率論的安全分析も加えて安全確保を保証していると明言した。


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