アトーチャ2で送電網接続試験 アルゼンチン

アルゼンチン計画投資サービス省は9月28日、同国で3基目の原子炉となるアトーチャ原子力発電所2号機(加圧重水炉、74.5万kW)が初めて国内送電網に接続されたと発表した。

原子力蒸気を使わず毎分1500回転でタービンを回すとともに、約20分間、送電グリッドに接続。この実証試験により、構造物や機器およびシステム類が設計通り、特定の基準を満たしていることが確認できたとしている。次の段階の目標は原子力による蒸気でタービンを回すことで、年末までに定格出力に到達したい考えだ。

独シーメンス社が設計した同炉は首都ブエノスアイレスから115km離れたリマ町で1981年に着工したが、資金不足により94年に建設は一時凍結。06年になり現大統領の夫、N.キルチネル前大統領が作業を再開させていた。


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