[原子力産業新聞] 2013年10月10日 第2690号 ＜4面＞

ロボット開発に合意　櫻弐號を生産・販売　重工と千葉工大で　原子力対応の新型投入へ

三菱重工業は９月２５日、千葉工業大学と共同で、原子力分野向けロボットを開発・生産していくことで合意し、技術協力協定を締結した。その第１弾として、三菱重工は千葉工大が独自に開発した新型ロボット「櫻弐號（サクラニゴウ）」の技術提供を受け、同ロボットを生産・販売する計画だ。櫻弐號は、千葉工大の原子力対応ロボット「Ｑｕｉｎｃｅ（クインス）」の知見をベースに開発した、原子力発電所などの過酷な環境下で作業可能なロボット。自重４７．５ｋｇで６０ｋｇまでの重量物を搭載して毎時１．５ｋｍで走行し、傾斜４５度の階段の昇降を行うことができるのが特徴だ。本体の除染を考慮した防塵・防水構造となっている。また、オプションのロボットアームに広角カメラを取り付けることで高所や狭隘空間での情報収集が可能となるほか、ガレキ撤去やサンプル収集などの軽作業を行える。

今後、三菱重工は千葉工大より技術供与を受け、同ロボットを生産・販売していく方針。

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