中国原発建設で投資公司と合弁 米CB&I社

米国のエンジニアリング・建設企業であるシカゴ・ブリッジ&アイアン(CB&I)社は1日、中国電力投資集団公司(CPI)の発電エンジニアリング子会社と共同で中国に原子力発電所を建設するため、合弁事業体を創設すると発表した。中国が中長期的な原子力発電開発計画で2020年までに新たに約30基の原子炉新設を検討していることから、次世代原子炉の建設市場における優位な立場を強化していくため、積極的に参加していく考え。

CB&I社は今年2月、エンジニアリング企業最大手のショー・グループを合併吸収。ショーはウェスチングハウス(WH)社と組んで米国で数十年ぶりの新設計画となったボーグル増設計画やV.C.サマー建設計画でエンジニアリング・資材調達・建設(EPC)契約を獲得していることから、CB&I社は世界でも最大規模のエンジニアリング会社となった。

一方CPIは、中国の大手電力会社であるとともに、同国で原子力発電所の所有・運転を許された3つの電力会社の1つ。現在、山東省・海陽におけるWH社製AP1000の建設計画にも出資している。CB&I社は中国では同計画のほかに、浙江省・三門のAP1000建設計画にもエンジニアリングや資機材調達、起動、情報管理システム、プロジェクト管理サービスを提供している。

CPIとの今後の協力については、CPIが中国で計画・投資する新規原子力発電所のエンジニアリングや資機材調達のほかに、建設管理、起動、プロジェクト管理および技術支援サービスなどをカバーする計画だ。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで