JNES 安全研究の成果を紹介 新規制でシンポジウム

原子力安全基盤機構(中込良廣理事長、=写真)は17日、有楽町朝日ホール(東京・千代田区)でシンポジウムを開催し、新たな規制基準の適用、防災対策に関連し、機構が中心となって実施している安全研究の成果や展望について説明し、参加者との質疑応答を行った。

原子力発電関連では、火災防護に関連して行われたケーブル燃焼試験の他、東日本大震災のときに女川1号機で発生した高電圧アークに起因する電気盤火災の解析シミュレーション結果などが紹介された。

耐震・耐津波設計に関しては、震災以前よりロードマップに基づき進められている安全研究の成果がIAEA国際基準にも反映され、外的事象に係る技術分野で日本が国際的に貢献し、今後のIAEAレビューを受ける場合の対応戦略ともなっている状況が述べられるなどした。

また、防災関連では、同機構が06年度より取り組んでいる米国の「ETE」手法の調査研究成果が紹介され、リスクのある区域から退避するのに必要な全時間推計を、総合的な避難計画に活用する方策を提案するなどした。


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