X線天文衛星計画で書簡 日米 宇宙損害協定適用に向け

日米両国政府は9日、X線天文衛星(ASTRO‐H)計画に係る協力に関する書簡を米国ワシントンで交換した。日本からは佐々江賢一郎駐米国大使に代わり、水越英明公使が、米国からはジョン・ケリー国務長官に代わりジュディ・ガーバー筆頭国務次官補代理が出席し、執り行われた。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米国航空宇宙局(NASA)が、同衛星の開発、打上げ、運用及びデータの収集等を行うことを目的として協力を実施するにあたり、「平和的目的のための宇宙の探査及び利用における協力のための損害賠償責任に係る相互放棄に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定(日米宇宙損害協定)」を適用するため、今回の書簡交換により本件協力を同協定の付属書に追加するとの修正を行った。

日本で6番目のX線天文衛星であるASTRO‐Hは、ブラックホール周辺や超新星爆発など高エネルギーの現象に満ちた極限宇宙の探査・高温プラズマに満たされた銀河団の観測を行い、宇宙の構造やその進化を探ることを目的としている。


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