「持続可能な未来」に向け GEA国際会議 エネ問題も議論

地球環境問題と人類の持続的発展について討論する「GEA国際会議」が18、19日、都内のホテルで開かれた(=写真)。「リオ地球サミット」(1992年)を機に、隔年開催されているもので、今回は、「持続可能な未来に向かって」をテーマに据え、グリーン化による経済再生と国際社会への貢献を目指し、関係施策の展開を広く発信するのがねらい。

18日の「すべての人のための持続可能なエネルギー」と題するセッションで、インドの有識者がプレゼンテーションを行い、その中で、国連ミレニアム開発目標と照らして、エネルギー不足がアフリカや南アジアで特に深刻となっているものの、食糧問題、気候変動の解決とも相容れることが困難なことなどを指摘し、先進国、アカデミアの果たす役割の重要性を訴えた。

これらに対し、出席者からは、2050年に世界人口が96億人に達するとの予測、途上国における人口抑制策の状況を述べた上で、技術開発の有効性を見直すべきといった意見や、エネルギー効率を向上する上での再生可能エネの限界、原子力発電導入のあり方の他、日本の技術に期待する発言などがあった。

この他、GEA会議では、消費・生産、都市開発、科学技術、マーケットなどをテーマとするセッションが設けられ、それぞれ国内外の有識者、政治家を交えて、活発な意見交換が行われた。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで