大型破袋機を共同開発 除染除去物を迅速に 作業員の健康影響低減 袋からの取出し作業

大林組と御池鐵工所は7日、放射能汚染物質の入った大型土のう袋やフレコンバッグなどから、安全かつ迅速に袋を破いて内容物を取り出すことができる「大型破袋(はたい)機」(=写真)を共同で開発したと発表した。除染で発生する除染除去物は最大で2800万立方mと見込まれ(環境省推定値)、今後、仮置場から中間貯蔵施設に移送される計画となっており、中間貯蔵施設では1時間当たり180立方mに相当する大型土のう袋などを受け入れ分別する必要性がある。しかし、膨大な数量の大型土のう袋などを作業員が個別に破いて内容物を取り出すのは、作業効率が悪く、かつ被曝の可能性から作業員の健康についての危険性を伴うことが問題だった。

そこで両社は、大林組の建設現場での機械施工技術や除染作業のノウハウと、御池鐵工所の破砕・分別機械の設計製作技術を活かし、放射能汚染物質に作業員が触れることなく、迅速に大型土のう袋などを破くことのできる機械を開発した。加えて、今後も大型破袋機のさらなる性能強化と遠隔操作化に向けた取り組みを継続していく、という。


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