[原子力産業新聞] 2013年11月14日 第2695号 ＜4面＞

１５日から非破壊検査サービス開始　丸紅情報システムズ

丸紅情報システムズは８日、同社の事業会社であるテスコが開発・販売する産業用Ｘ線ＣＴスキャナを用いた、工業製品向け非破壊検査サービスを１５日に開始すると発表した。試作品や、故障部品などの内部状態をＣＴスキャナで調べたいが、装置を購入するほど費用をかけず、手軽にＣＴスキャン測定サービスを提供するのがねらい。

テスコが顧客から電子部品、エンジン部品、ポンプなどの測定物を預かり、目的や希望の分析内容を聞いた上で、テスコ製産業用Ｘ線ＣＴスキャナにより測定対象物を破壊することなく３次元の内部形状を撮影・測定する。３次元の形状データと、観閲用ソフトウェアを標準サービスで提供し、顧客の社内で、断面形状、空洞の位置、オリジナルＣＡＤデータ（ポリゴン）を測定結果と比較し差異の調査など、要望に沿った測定レポートを提出する。工業製品の非破壊検査に加え、非接触で内部の形状測定や寸法測定ができることから工芸品や文化遺産等の学術調査にも利用でき、貴重な文化財の精巧な複製品、内部構造解明など内部構造調査に役立つ。サービス開始初年度は売上２０００万円、３年後に売上２億円を計画する。

お問い合わせは、政策・コミュニケーション部（03-6812-7103）まで