国内外の提案780件に 汚染水対策

福島第一原子力発電所事故炉の汚染水問題に関する政府の対策委員会は15日、国内外から寄せられた計約780件の技術提案を整理した。

汚染水問題の解決に向け、国内外の英知を結集するため、9〜10月にかけて募集した技術提案は、国際廃炉研究開発機構の技術チームにより、(1)汚染水貯留(2)汚染水処理(3)港湾内の海水浄化(4)建屋内の汚染水管理(5)地下水流入抑制の敷地管理(6)地下水の挙動把握――の6分野、その他に整理・分類され、適用、効果発揮の可能性などからレビューを行った。

海洋放出が懸案となっている処理水からのトリチウム分離に関しても、数多くの提案があり、効率性などを確認する必要から、貯蔵技術とも合わせて既往の知見を収集整理すべきとしている。

これら提案は対策委員会で精査し、年内目途に取りまとめる汚染水処理対策の全体像に盛り込まれることとなる。


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