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研究成果の報告会開催 原子力機構日本原子力研究開発機構の研究成果を披露する報告会が11月26日、東京・港区のニッショーホールで行われた。開催に際して、松浦祥次郎理事長が挨拶に立ち、安全確保・安全文化醸成を軸に据えた機構の組織改革に向け決意を述べた。 研究報告では、先端基礎研究センターが、電子の持つ自転運動のような性質「スピン」を利用することで発熱の少ないデバイス開発などを実現する「スピントロニクス」の最近の成果について紹介し、「熱の克服・利用」の分野で原子力技術の応用が一層進められることに期待をかけた。その中で、「スピントロニクス」による熱発生の抑制とともに、その逆の原理となる熱を利用した新しい発電の概念や、放射性廃棄物ガラス固化体から生じる熱を利用することにも言及しながら、将来のエネルギー開発に向け展望を述べた。 この他、原子力基礎工学研究部門から、世界標準被ばく線量評価データベースの開発について、福島技術本部からは、廃炉推進に向けた燃料デブリの取り出しや放射性廃棄物の処理・処分、環境汚染対策に関する研究開発について報告があった。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |