竹炭がヨウ素など良く吸着 中京大が実験結果

中京大学の研究グループは11月25日、竹炭が放射性物質のヨウ素やセシウムを吸着する優れた特性を持っていることを証明する実験結果を発表した。福島第一原発事故では、放射性物質による汚染水や土壌の除去が急務になっているが、現在使用されているゼオライトは輸送や製造コストが高いうえ、セシウムなどを吸着した汚染土壌もそのままの状態で放置されており、保管スペースが膨大になる。これに対して、竹炭は燃焼することで、吸着したセシウムなどを濃縮して取り出せるので、保管スペースが少なくて済む。近年、竹林は手入れされず放置されているケースが多く問題となっており、中京大学では、「放射性物質の除去に竹炭を活用することで、一石二鳥の効果が期待できる」と話している。福島第一原発内にある汚染水のセシウム濃度を約1200ベクレル/リットルとすると、25mプール1杯分の汚染水(約36万リットル)中のセシウムを竹炭約10kgで吸着できる計算になるという。


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