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材料試験炉建設でドーム屋根 仏国仏国南部カダラッシュで進められている材料試験炉の建設が土木工事段階の佳境を迎えている。 58基のPWRで総発電量の7割以上を賄う仏国では、これらの寿命延長や更新のために設備材料や燃料の照射研究を間断無く継続することは極めて重要と認識。60年代に臨界したOSIRIS炉(熱出力7万kW)が経年化していることから、後継炉となるジュール・ホロビッツ炉(JHR)(タンクプール型、熱出力10万kW)を2007年から建設中だ。 仏原子力・代替エネルギー庁(CEA)の12月17日付け発表によると、建設サイトでは土木工事を請け負っているRAZEL―BEC社がアレバ社と共に格納建屋にスチール製のドーム屋根を設置。600トンクレーンを使って直径35m、重さ105トンの屋根を吊り上げ、成功裏に据え付けを完了したとしている。 総投資額の7億5000万ユーロはCEAや仏電力(EDF)、アレバ社などの負担であるが、CEAのパートナーとして日本原子力研究開発機構を含め世界各国から12の研究機関・企業・国際機関が協力。2016年に完成した後は65年まで50年間操業を継続する計画で、第3世代炉の性能向上支援や第4世代炉の開発、高性能燃料開発、医療用放射性同位体(RI)の生産などに活用することになる。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |