ヨウ素被ばく値確認 住民健康管理 専門家会議で議論

第2回東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議が12月25日に開催され、主に事故初期のヨウ素被ばくについて意見交換した。

事故初期のヨウ素等短期半減期核種による小児甲状腺被ばくスクリーニング検査の評価、環境省放射線健康管理参事官室でまとめた甲状腺線量関係の実測データ、大気拡散シミュレーションなどが示された。甲状腺被ばくの測定値では、概ね低い値に分布しており、最高値でも1時間あたり0.1マイクロSvとスクリーニングレベルの半分であることから、等価線量にして100ミリSvを超えた小児はいなかったことなどが報告された。

次回の議論に向け、測定時のバックグラウンド評価状況について再確認することや最も確実なデータである甲状腺の測定値をどのように活かしていくかなどが課題となった。


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