「再出発の大事な年に」 原産会長 新年会員交流会で挨拶

原産協会の新年会員交流会が8日、都内のホテルで開かれ、産業界、国会議員、行政関係、自治体、在日大使館などから、約千名が参集し、新しい年の幕開けを祝い親睦を深め合った。今井敬会長(=写真中央)は、年頭挨拶で、国内原子力発電所全基が停止となった昨年を振り返り、「今年は原子力がゼロから再出発する大事な年」などと述べ、協会の活動への支援・理解を呼びかけた。

今井会長は、昨年のエネルギーを巡る動きに関して、原子力発電の全基停止に伴う国富流出などを憂慮し、「経済的にエネルギーの再構築が最も重要」として、政府によるエネルギー基本計画の早急な閣議決定、原子力をベース電源に位置付けることの重要性を改めて強調した。

また来賓として訪れた赤羽一嘉経済産業副大臣は、挨拶の中で、原子力事故発生から3年近くが経過した今なお、多くの住民が避難生活を送っている現状を重く受け止めた上で、「復興の大前提である福島第一原子力発電所の事故収束に全力を挙げていく」と述べ、特に、汚染水問題については、最も緊急性の高い課題として、国が前面に出て必要な対策を実行していくとし、産業界にも協力を訴えかけるなどした。


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