東芝:英国でAP1000を3基建設 事業者株の6割取得へ

東芝は15日、英国西カンブリア地方で原子力発電所の新設を計画するニュージェネレーション(NuGen)社の株式について、スペインのイベルドローラ社と仏GDFスエズ社から合わせて60%を約1億ポンド(約170億円)で取得すると発表した。

採用設計は傘下のウェスチングハウス社製AP1000で、2024年の初号機完成を目指して3基・340万kWをセラフィールド近郊のムーアサイドで建設する。これにより、英国で現在新設計画を具体的に進めている3つの事業者のうち、日立が買収したホライズン社を含めて2社までを日本企業が主導していくことになった。

東芝によると、イベルドローラ社からは保有するNuGen社株50%をすべて、GDF社からは10%を譲り受けることにより過半数を超えるNuGen社株を取得。AP1000の建設機会を確保する考えで、今後は、両社と詳細事項の調整を続け、行政許認可などの諸手続を経た上で株式取得手続きを完了するとしている。ただし、原子炉を納入した後はNuGen社の経営権を売却する意向を示したとも伝えられている。


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