UKーABWRの設計審査が進展 英国

英国の原子力規制局(ONR)と環境庁(EA)は6日、日立GEニュークリア・エナジー社の提案する「UK−ABWR」の包括的設計審査(GDA)で準備段階の作業が完了し、次の本格的な審査フェーズに進みつつあることを明らかにした。

2012年10月にドイツ資本のホライズン・ニュークリア・パワー社を買収した日立製作所は、英国の規制要件を満たしたABWRの建設をウェールズ地方アングルシー島のウィルファとサウスグロスターシャー州のオールドベリーで計画中。GDAはUK−ABWRが安全・セキュリティと環境保全、および廃棄物管理の面で英国の厳しい基準を満たしているか評価するために行われるもので、課題を早期に特定・解決する目的がある。

昨年4月にGDA手続きが開始されて以降、日立GE社と規制当局は9か月間に及んだ準備作業段階を完了。日立GE社は今後、一層詳細な設計情報をONRらに提出していくが、同日に一般からのコメント募集手続きも4か月間の予定で開始した。規制当局は5月末までに聴取したコメントを斟酌して最初の評価報告書を取りまとめる計画。最終的には17年頃を目処に同設計の受容性について可否を判断するとしている。


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