細胞のナノレベル観察に成功 XFEL施設用い

理化学研究所、高輝度光科学研究センターなどの研究チームは7日、X線自由電子レーザー(XFEL)施設SACLAを用いて、生きた細胞のナノレベルでの観察に成功したことを明らかにした。電子顕微鏡やX線顕微鏡を用いて生きた細胞をナノ(10億分の1)メートルの分解能で観察することは,これまで不可能だった。これは、観察に用いる電子線やX線の照射によって細胞が死んでしまうため。研究グループは、極めて短いXFELの発光時間を利用し、細胞が放射線による損傷を受ける前の一瞬の姿を捉えることに成功した。この研究によってXFELが自然な状態にある生物試料を観察できる優れた能力を持つことが示された。


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