廃棄物信頼性決議の審査、延長 米規制委

米原子力規制委員会(NRC)は23日、廃棄物信頼性決議(WCD)の改定審査について、発電所敷地内における使用済み燃料の貯蔵期間延長に関する共通環境影響声明書(GEIS)の最終版、および最終規則の審査スケジュールを1か月延長し、10月3日までとする考えを発表した。

WCDでは、NRCが原子炉新設計画の建設・運転一括認可(COL)や既存炉の運転認可延長について審査する際、根拠とするリスクや確証を規定している。2010年のWCD改定時に、NRCが廃棄物最終処分場の運開予想時期と安全な一時貯蔵期間を改定したことについて、コロンビア特別区の巡回控訴裁判所は12年6月、「現行法に違反する」と裁定。そのやり直しを命じており、NRCもこれに伴いCOLを含めた新たな認可の発給を一時停止する方針を公表していた。

スタッフが審査作業を開始した時、GEISと最終規則の策定期限は今年の9月までだったが、昨年10月に政府予算の成立遅延によりNRCや連邦政府機関は一時的に業務を停止。ドラフト版に関する複数回の公聴会が延期され、パブコメ募集期間も約1か月延長されたことが審査日程に影響したと説明している。

NRCは98日間の意見募集期間に全国で13回の公聴会を開催。聴取したコメントは3万3000件に及ぶとしている。


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