NEIの取り組みヒアリング 自主安全向上WG

産業界による原子力の自主的な安全性向上のあり方を検討する経済産業省のワーキンググループは1月30日、米国NEI(原子力エネルギー協会)上級副理事長のアンソニー・ピエトランジェロ氏を招き、NRC(原子力規制委員会)や公衆との信頼構築への取組について聞き議論した。

ピエトランジェロ氏は、EPRI(電力研究所)やINPO(原子力発電運転者協会)と連携し、産業界を代表して、国民への情報提供・広報、NRCとの規制に係る科学的・合理的な議論などに機能するNEIの機能について説明した。

その上で、業界全体のリーダーシップをとり、コンセンサスを得るのは「簡単ではない」ことを日本の産業界に訴えかけるなどした。

また、リスクマネジメントの重要なツールとしてワーキンググループでの議論に上ったPRA(確率論的リスク評価)に関して、同氏は、「ブラックボックスになりがち」と指摘し、公衆への十分な説明とともに、原子力だけのリスクに留まらず、社会全体の脈絡の中で価値を考える必要を述べた。


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