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ミュオンで建屋内部を調査 高エネ研他物質透過力の高いミュオンを用いて原子炉建屋の外部から内部を調査する技術が1月22日、高エネルギー加速器研究機構などにより発表された。ミュオンは、地球の外部から大量に降り注ぐ宇宙線の一種。本成果は、福島第一原子力発電所の廃止措置など、人の立ち入れない構造物の調査などへの利用が期待できる。 同機構、筑波大学、東京大学、首都大学東京の研究グループが、12年2月〜13年12月に日本原子力発電の東海第二発電所(停止中)で調査を行ったもので、原子炉建屋の外部にミュオン計測器を設置し、建屋内部の格納容器、圧力容器、使用済み燃料プール内に保管されている核燃料の場所と大きさの特定に成功したとしている。 ミュオン計測は、原子炉を3方向から観測して、内部の構造を3次元的に再構成し、核燃料の存在と位置を特定するため、標準的な計測装置(プラスチック・シンチレーションカウンター・ホドスコープ)を簡易コンテナーに組み込み、建屋外部60mの地点2か所、同30mの地点1か所に設置した。 ミュオンの減衰特性を利用し、各観測地点で得られたイメージを再構成したところ、核燃料と考えられる重い物質、使用済み燃料、格納容器に対応するイメージを得ることに成功した。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |