原発のパートナーシップ持分売却 加カメコ社

カナダを本拠地とする大手ウラン生産業者のカメコ社は1月31日、保有していたブルース・パワー(BP)社の有限責任パートナーシップ持分31.6%を4億5千万カナダドルでオンタリオ州職員退職年金基金の管理会社(BOREALIS)に売却すると発表した。

オンタリオ州では州営電力のOPG社がブルースA原発とB原発(各80万kW級CANDU炉4基ずつ)の資産を所有。いずれも経年化が進んでいることから、カナダ最大の官民協働パートナーシップ会社としてこれらを操業するBP社は、2016年からA原発の2基、およびB原発の全基で大規模な改修工事を計画している。

このため、カメコ社では今後の投資方針を熟慮した結果、ブルースB原発の持分を売却し、潜在的に大幅な成長が見込めるウラン事業に投資を回すのが同社の株主にとって最良のオプションとの判断に至ったと説明した。

売買取引後のBOREALISの持分は63.2%に倍増。残りのうち31.6%がトランス・カナダ社、5.2%が電力労組らの持分となる。


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