13年のウラン生産量世界一 カザフスタン

カザフスタンの国営原子力企業であるカザトムプロムは1月23日、昨年1年間に同国のウラン生産量が計画した通り、対前年比7.6%増の2万2500トンになったと発表した。2009年にカナダを抜いて以降、連続して世界第1位のウラン生産国の立場を維持している。

発表によると、2013年に世界で生産されたウランの総量は速報値で5万8800トンとなっており、38%がカザフ産。12年の生産シェアから1ポイントの増加となった。このうち、カザトムプロムとしての生産量は1万2600トンで、世界全体でも21%を占める見通しだ。

また、ウランの年間輸出契約量は2013年はカザフ全体で2万3400トンだったが、カザトムプロム社の販売量は1万200トン。同社の12年の販売量から940トン増加している。同社は昨年中に米国に代表事務所を開設しており、これが新たなウラン供給契約の実施につながったと説明している。

このほか、核燃料サイクル関係の大きな出来事としては、ロシアの核燃料企業TVEL社との合弁事業である「ウラン濃縮センター(UEC)」を通じて、ロシアのウラン濃縮工場である「ウラル電気化学統合施設」の株式25%の取得手続きが昨年9月に完了。同年11月に同社の初回出荷分として300トンSWUの濃縮ウランが顧客に納入されたとしている。


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