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実証炉に燃料を初装荷 ロシアの高速炉実用化計画ロシアの原子力総合企業ロスアトム社によると、同国の高速炉実用化基地であるベロヤルスク原子力発電所サイトで、出力80万kWの実証炉「BN―800」となる4号機の燃料装荷作業が2日に開始された(=写真)。同サイトでは出力120万kWの大型商業用高速炉となる「BN―1200」の建設も同5号機として計画されるなど、プルトニウムとMOX燃料の燃焼が可能な高速炉の実用化に向けて、着実に世界の最先端を突き進んでいる。 ロシアの連邦環境・技術・原子力監督庁(ROSTEKHANADZOR)は昨年12月、4号機の運転を許可。初装荷燃料のサイトへの搬入など、初臨界プログラムの準備作業が始まった。燃料の装荷については今年1月にROSTEKHANADZORが特別許可を発給しており、3か月にわたって装荷作業が続けられる。初臨界の達成は4月になると見られている。 ロシアでは出力1.2万kWの高速実験炉BOR―60が1969年からウリヤノフスクで、また60万kWの原型炉「BN―600」が1980年からベロヤルスク3号機として順調に稼働中。実証炉である4号機は80年代に着工したものの、体制がロシアに変わる中で作業が一旦中断し、2006年に本格的に再開されていた。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |