浜岡4号機が審査を申請 防波壁で海水侵入防ぐ 大規模津波に対応

中部電力は14日、浜岡原子力発電所4号機の新規制基準適合性に係る審査を規制委員会に申請した。これで、規制委員会による審査中の原子力発電プラントは計17基(うちBWR5基、PWR12基)となった。

同社では、発電所敷地周辺の地震に関して、不確かさを考慮した評価を行い、基準地震動Ssを、観測点での顕著な増幅の有無により、1200ガルと2000ガルの2種類、新たに策定し、これを踏まえた耐震工事を実施するほか、津波についても、南海トラフのプレート間地震も考慮し、防波壁面の最大水位21.1m(東京湾平均海面)に対して、敷地内への津波侵入を防止できることが確認されたとしている(=写真)。

さらに、自然災害では、過去に発生した竜巻による最大風速から設計竜巻を設定して対策を実施するほか、半径160km圏内に、将来活動の可能性がある12の検討対象火山を抽出し、火山灰降下による安全機能喪失のないことなどを確認した。

中部電力の水野明久社長は、今回の申請に際して、新規制基準の枠組みにとどまることなく、安全性をより一層高めるよう自主的かつ継続的な対策を進めていき、地元への丁寧な説明にも取り組むなどと述べている。

なお、浜岡発電所は11年5月に、政府より、想定東海地震などによる大規模津波への対策完了までの間、全号機の停止を要請されている。


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