アングラ3で機器組立作業発注 ブラジル

ブラジルでアングラ原子力発電所3号機を建設中の国営エレトロ・ニュークリア社は10日、1次系および2次系の組立作業契約を30億レアル(約1281億円)で地元の建設エンジニアリング企業らに発注すると発表した。

同炉の完成計画では昨年11月、1次系機器やエンジニアリング・サービス、次世代型デジタル計装制御(I&C)系の納入、および起動時の作業の監視支援などについて、仏アレバ社と12億5000万ユーロ(約1750億円)の契約を正式に締結したばかり。今回の契約金額はそれらに次ぐ規模で、1次系の組立はケイロス・ガルボン社などの計3社、2次系の組立についてはアンドラージ社の率いる企業連合と近々最終契約に調印する見通しだ。

ブラジルで3基目の原子炉となる同炉の建設は1976年に独シーメンス社に機器発注して始められたが、景気の後退等により86年に中断。政府の建設再開決定を受け、エレトロ社は11年に同炉を140万kW級のPWRとするため、アレバ社から一部の機器を購入することで合意していた。現在の日程では15年12月に送電を開始する予定である。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで