日本「被爆証言」で非人道性訴え メキシコ・ナジャリット 核兵器の影響で会議

核兵器使用の影響について科学的見地から専門家レベルで議論を行う「第2回核兵器の人道的影響に関する会議」が13日から14日、メキシコのナジャリットで、146の国、国連及び赤十字国際委員会等国際機関及びNGO等が参加し開催され、日本からは、「被爆証言」を通じて、核兵器の非人道性を訴えかけた。一方で、米国、英国、フランス、中国、ロシアの5核兵器国は、2013年にノルウェーで開催された第1回会議に続き不参加だった。

日本の代表団としては、団長の野口泰・外務省軍備管理軍縮課長、朝長万左男・日本赤十字社長崎原爆病院長、藤森俊希・日本原水爆被害者団体協議会事務局次長ら計6人が参加した。

代表団の1人であり、ユース非核特使を委嘱された小蜑樹氏(長崎県活水高校1年)は13日、被爆3世として「核兵器のない世界」への切実な思いを発言した。

14日には、議長総括が発出され、その中で、核兵器の人道的影響に関する幅広く包括的な議論により、法的拘束力のある措置を通じた新たな国際基準または規範に到達するための国と市民社会へのコミットメントへとつなげるべきなどと、今後の展開を述べた。

また、オーストリアで開催を予定している次回の会議には、5核兵器国及びNPT非締約国の参加を改めて呼びかけるとしている。


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