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福島第一で実証試験 三菱重工 除染の遠隔作業ロボット三菱重工業は20日、遠隔作業ロボット「MHI―MEISTeR」(マイスター、=写真)を用い、福島第一原子力発電所での除染作業の実証試験と、コンクリートコアサンプリングを完了したと発表した。マイスターは、1999年の東海村臨界事故を受けて開発された災害対応ロボットに、国際廃炉研究開発機構の協力も得て改良を加えたもので、2本のロボットアームを駆使することにより、災害や過酷事故の現場で保守・補修作業ができる高性能ロボット。今回、作業能力を確認したことから、事故炉における支援作業に本格従事する計画だ。 同機は、福島第一1号機に、1月末から投入され、プラント内の放射能汚染物質の専用ノズルによる吸引除染や、ブラスト(研削)材を噴射し汚染表面を薄く削り取るブラスト除染の作業実証を行ったほか、1号機内の狭い通路での走行や、建屋内の汚染程度を調査することを目的としたコンクリートコアサンプリングも実施した。コアサンプリングは、壁や床から70mm程度の深さのコンクリートサンプルを採取する作業で、専用に開発したドリルや挟み爪をロボットアームに装着し遠隔操作で行われた。2号機でも実施する予定だ。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |