取扱いの選択肢を提示 トリチウムTF 海洋放出や地下埋設など

福島第一原子力発電所の事故炉対策を検討する政府の専門家タスクフォースは2月27日開いた会合で、汚染水中のトリチウムの取扱いに関する選択肢を提示した。

タンク貯留水の放射性物質濃度を低減する多核種除去設備で処理できないトリチウムの取扱いに関する検討を行う同タスクフォースは、27日の会合で、日本原子力研究開発機構より、トリチウムの環境中における拡散評価について説明を受けた。

そのうえで、トリチウム取扱いの最終形を考慮した選択肢として、「固化またはゲル化し地下に埋設廃棄」、「地層中に注入廃棄」、「海洋放出」、「水蒸気として大気放出」、「水素に還元しガスとして大気放出」、「大量のトリチウム水を貯蔵」、「高濃度・小量のトリチウム水を貯蔵または廃棄」をあげて、それぞれの課題を整理した。

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日本原子力学会は4日、トリチウムの取扱いについて、有識者らで総合的に討論する研究会を都内で開催した。


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