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刈取りによる除染効率低い 岡山大学 セシウムの移行係数調査岡山大学の資源植物科学研究所はこのほど、福島県飯舘村の農地4か所の野生植物99種について、放射性セシウムの土壌から植物体への移行係数を調査し、雑草群落への移行係数を推定したところ、耕地雑草群落の刈り取りによる生物除染の効率は非常に低いなどとする研究結果を発表した。 本研究では、耕地雑草を中心とする99種の野生植物について、植物体の地上部に含まれる乾燥重量当たりのセシウムの放射線量を測定した結果、ヘビノネゴザ、タニヘゴ、ヒメクグなど、いくつかの種では土壌からの移行係数が高かった一方、多くの種では低かった。さらに、水田と畑とで共通する11種について移行係数を比較すると、同種では、水田の方が高い傾向がみられた。 また、2か所の水田で実施した植物群落地上部と表層土壌の面積当たりのセシウム放射線量見積から、耕地雑草群落地上部の刈取りによる表層土壌からの生物除染については、除染効率が低いとする推定結果を示しており、同学研究所では、今後、移行係数に着目し、雑草管理法の検討を進めることとしている。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |