[原子力産業新聞] 2014年3月27日 第2712号 ＜1面＞

「一歩一歩前へ」と見解　東電社長と面談し　規制委員長、進捗を一定評価

東京電力の廣瀬直己社長が２０日、原子力規制委員会の田中委員長らと面談し（＝写真）、福島第一原子力発電所の廃炉作業や汚染水・タンク問題への取組を加速化し信頼性向上を図る緊急安全対策の進捗状況を報告した。

意見交換では田中委員長が「秋に私からいろいろなことを求めたが短期間で相当進捗したのは認められる」と一定の評価をすると同時に「作業の安全と士気を維持するうえでも環境や待遇を良くすることについてトップマネジメントとして是非やっていただきたい」などと述べた。

また更田委員は「東電にとって福島第一の廃炉汚染水対策は最優先事項である」とし、「廃炉汚染水対策の計画やその実施において現れる姿勢は東電そのものの安全に対する姿勢と考えるべき」と述べて、対策に投資を惜しまず取り組むことが必要であるとした。

これに対して、廣瀬社長は「とにかく一歩一歩前に、少しでも良くしていくと本当に強く思っており、取り組んでいきたい」と述べ、規制委の指摘を踏まえ、対策を着実に進めていく姿勢を示した。

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