研究所の廃棄物を暫定移送 米NWP社

米ニューメキシコ州で軍事・超ウラン元素(TRU)雑個体廃棄物の深地層処分場(WIPP)の管理操業を請け負っているニュークリア・ウェイスト・パートナーシップ(NWP)社は20日、州内にある米エネルギー省(DOE)ロスアラモス研究所(LANL)のTRU廃棄物を、一時的に東隣のテキサス州アンドルーズの低レベル廃棄物(LLW)処分場(WCS)に移送する計画を明らかにした。

WIPPでは今年2月に地下655mの施設内で小規模の火災と放射線検知が発生したことから、操業を停止して原因究明調査も含めた復旧活動が進められている。一方、DOEはLANL内にある数千立方メートルのTRU雑個体廃棄物を今年6月末までに取り除くとニューメキシコ州政府に約束していた。このため、最終処分場となるWIPPの操業が再開するまでの間、廃棄物をWCSで一時保管することでNWP社と調整していたもの。

WCSテキサス処分場は、同州政府が運営会社のWCS社と共同で2011年に操業を開始した米国4つ目のLLW処分場。基本的にテキサスとバーモント両州内から出るLLW、およびDOEなど連邦政府のLLW処分が行われている。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで