福一4号機、燃料取出し550体に 凍土壁、凍結試験

資源エネルギー庁は3月27日、福島第一原子力発電所廃止措置の進捗状況を発表した。

汚染水が滞留している原子炉建屋内への地下水流入量を低減させるため、1〜4号機を取り囲んで設置する凍土遮水壁(=想像図)については、3月14日より約10m四方の小規模遮水壁で凍結試験を開始した。フィージビリティスタディを踏まえ、6月を目処に本格施工に着手し、14年度中の凍結開始、15年度上半期の凍結完了を目指す。凍土方式は、一定間隔で凍結管を設置し、氷点下数十℃の冷却材を循環させ、総延長約1500m凍土壁を造成する。

多核種除去設備では、3月18日にB系統の出口水の放射性物質濃度が上昇したため、全系統を停止したが、24日より健全なA・C系統を用い、移送配管の浄化を目的とした処理を開始した。B系統の復旧他、増設、高性能化に向け、基礎工事が進捗中。

また、4号機使用済み燃料プールからの燃料取り出し作業と並行して進められていたプール内がれき撤去は、小片も含め3月8日にすべて完了した。同26日時点で、計550体が共用プールへ移送済みだ。


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