4月から海上ボーリング 探査船ちきゅう 下北半島東部で

青森県内に原子力施設を持つ日本原燃、東北電力、東京電力、リサイクル燃料貯蔵は3月24日、下北半島東部の地質データの拡充に向け、深海底を掘削可能な地球深部探査船「ちきゅう」(=写真)による海上ボーリング調査を、4月から実施すると発表した。4社はこれまでも、大陸棚外縁の海底地形や、地下深部の地質構造に関するデータ取得のため、共同で海上音波探査を主体とした調査を行ってきた。

海洋研究開発機構の所有する「ちきゅう」は、05年に完成した総トン数5万6752トン、全長210m、全幅38mの世界最高レベルの掘削能力を持つ探査船で、13年には、渥美半島から志摩半島の沖合で、メタンハイドレート海洋産出試験に用いられた。今回、4社が共同で実施する海上ボーリング調査は、下北半島東部2か所で、水深約100〜600m、海底下掘削深さ約50〜700mの掘削を5本程度行うもので、これに引き続いて、総延長約160kmの海上音波探査も補完される。


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