Copyright (C) JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. (JAIF)
ここに掲載されている記事や写真などの無断転載はご遠慮ください。
汎用機による新工法 ベントナイト混合土層 安藤ハザマ 中間貯蔵施設に適用も安藤ハザマは3月27日、建設工事に係る新工法開発を専門とする日本基礎技術ととともに、放射性廃棄物埋設施設で外部とのバリア層となる高密度のベントナイト混合土層を、小型圧力釜式吹付機などの汎用機械によって施工する新工法を開発したと発表した。現在、検討が進められている除染廃棄物の中間貯蔵施設への適用も期待される。(写真はロボットによる吹付状況) 放射性廃棄物の埋設施設では、地下水流入に伴う放射性核種の周辺地盤への移行を抑制するためバリア層を設けるが、ベントナイトと砂の混合材料は、天然材料で、高密度にすることで長期の耐久性を見込めるバリア層となるところ、高密度を確保するため、建設重機を用いる工法や、工場でのプレス製造後、現場で積み上げ・充てんする工法等が検討されてきた。 今回、開発された「ベントナイト混合土吹付け工法」は、小型圧力釜式吹付機を用いるもので、圧力釜に、材料を送るためのかくはん翼や空気供給法など、改良を施すことで、粘性の高い材料の吹付けを可能にした。実際、ベントナイト15%、砂85%を配合した混合土を、平均約2トン/時の速さで吹き付けることにより、高密度かつ低透水性のバリア層を、より簡便に構築でき、吹付け工法のため、従来は困難だった狭あい部や斜面部への施工も容易となる。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |