水の安心のため給水器開発 セシウム吸着に効果

日本原子力研究開発機構と倉敷繊維加工はこのほど、電子線グラフト重合技術で共同開発したセシウム捕集材を組み込んだ家庭用給水器のモニター試験を福島県の川内村で1年間実施し、十分な効果を確認したと発表した。両者は12年に、水に溶けた放射性セシウムだけを選択的に吸着できる捕集材の開発に成功し、倉敷繊維加工では、この捕集材を充てんしたカートリッジを製品化している。給水器は、可溶性セシウムに対して選択性が高く吸着性能の優れた捕集材と、不溶性セシウムを取り除くフィルターとを組み合わせることで、飲用水中のセシウムすべてを除去し、台風や雪解けで、落ち葉に付着したセシウムが水源に混入した場合でも、これを通すことで水を安心して使うことができる。


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