Copyright (C) JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. (JAIF)
ここに掲載されている記事や写真などの無断転載はご遠慮ください。
基準の国際的整合性、どのように田中 日本はどういう風に国際水準に合わせていくべきか。 リーシング スウェーデンでは、チェルノブイリ事故後、食品中の放射能レベルを下げていったが、近隣諸国では国際基準と同じ、高いままであった。これでは、まったくお話にならず、誰も安心はしなかった。その後、基準値は元に戻された。やはり、リーダーとなる人、組織が決断すべきだろう。 安井 原子力以外でも色々な例があって、例えば、2年程前、水道水にホルムアルデヒドが混入し、千葉県内で給水停止となったことがあった。日本の水道水のホルムアルデヒドの基準は、WHOの11倍厳しい。これは馬鹿げたことで、もし真夏に給水停止となったとしたら、給水車に集まる住民から熱中症による死者が出たかもしれないと思う。 そういったリスクを広い範囲で見た場合、厳しすぎる規制は住民サービスではないといえる。これは、国際的整合性をとる議論に入るべきというよい例だと思う。では、規制を緩めるといっても、国民の科学的リテラシーのレベルが今のままだと無理だろう。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |