「自分ごと」として考えて 加藤秀樹・構想日本代表を迎えパネル討論

加藤 原子力発電について、それぞれ意見はあっていいが分断が進んでしまい、議論もしない状況なのは問題だ。

遠藤 事故が起きた。この事実だけで再稼働してほしくないと叫んではだめなのか。原子力に依存しない村づくり真剣に考えている。100人いれば100通りの村に戻れない理由がある。それを並べるだけでなくでなく1つでも具体的に解決していかないと復興につながらない。

瀬谷 廃炉の完了を待っていたら全ての経済事象はフリーズしてしまう。2年前の新聞取材で、5号機、6号機、福島第二を利用して被災地に電気を送るのが復興の早道と述べたところ、全国からクレームがきた。資源のない経済大国の日本には、ベストミックスの一環として原子力を考えるべき。原子力政策がいずれの道を選んでも廃炉に相応の人材は必要だ。マスコミは綺麗ごとばかりではなくもっと現実に即した書きにくいことも書くべき。

丹波 東京電力の福島採用枠に福島出身者からたくさん応募があったと聞いた時とても嬉しかった。地元のために何とかしたいという若い人たちの気持ちは大事にしたい。結局最後は人材。特に農業、医療、工学系技術者。時間はかかるが福島で人を育てていく場を作りたい。

大和田 放射線リスクというマイナスをプラスにする発想が必要。医療と教育に力を入れ、若者が英語を駆使して福島から世界に発信していったら大きな力になる。また、事故の教訓を活かすためにも福島県に防災高校を作ってほしい。

加藤 今日4人が与えてくれた材料をもとに1人ひとりが自身で考えていってほしい。日本中が他人事ではなくすべて「自分事」として捉えることで良い国となっていく。


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