原子力で温室効果ガスを削減 米エクセロン社

米国最大の原子力発電事業者であるエクセロン社は4月23日、原子力発電既存設備の出力増強などにより、計画より7年前倒しで同社の温室効果ガス(GHG)排出削減目標を達成したと発表した。

同社は2013年に1800万トンのGHG排出抑制に成功。2020年までに年間1750万トンの排出を抑制するという「2020年プログラム」の目標値を超えた。

原子力については既存設備全体で出力を31.6万kW分増強。これらの設備により、年間で8200万トンのGHG排出が抑制されるとしており、GHG削減における原子力の重要な役割を強調している。

また、「これらは米国内で低炭素電力の64%を生み出している発電設備の一部である」と指摘した。経済性に関する複数の問題で継続的な運転が脅かされている原子力を失えば、米国が温暖化防止目標達成に向けてこれまで達成した半分以上の進展を放棄することになると同社は警告。米国はそのエネルギー政策で既存の原子力発電設備の温存を保証しなくてはならないと訴えた。


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