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津波を3分の1の縮尺で再現 電中研 電力設備の強度検証に利用電力中央研究所(電中研)は22日、東日本大震災時に地上で氾濫した津波を約3分の1の縮尺で忠実に再現できる大型実験施設を完成させ報道関係者に公開した。当面、原子力発電所など電力設備の津波に対する強度を詳しく検証する方針だ。 津波に対するリスクの把握には、陸上氾濫した津波に対する個々の施設・機器・建屋の頑強性を評価する必要がある。この評価と検証には模型縮尺により影響の小さい条件下で巨大津波の特徴を適切に再現した試験が有用だ。 電中研は、津波に対するリスクを客観的に評価する技術開発を加速させるため、(1)切り立った壁状の先端や、(2)継続時間の長い流れの中大型実験設備「津波・氾濫流水路」を導入したもので、5m/秒を超える高流速の流れや、2mを超える高さの流れを作ることができるという。陸上氾濫した津波を実現象に近い規模で精緻にコントロールできる世界で唯一の実験設備となる。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |