19基目の寧徳2が営業運転開始 中国

中国広核集団有限公司(CGN)は5日、福建省の寧徳原子力発電所サイトで2号機(PWR、108万kW)が168時間の試運転を経て4日付けで営業運転を開始したと発表した。昨年12月に初臨界達成後、今年1月に送電網への初併入を果たしていた同炉の正式な運開により、中国の原子力発電設備は19基、1695万kWに到達。このうち62%にあたる10基、1050万kWがCGNの所有だと強調している。

CGNは大唐集団、福建能源集団との共同出資により、運転会社の福建寧徳核電有限公司(FNNPC)を設立した後、2008年に同原発の建設工事を開始した。仏国の技術を元に開発したCPR1000設計を1期工事分として合計4基建設する計画で、機器の国産化率は80%に達しつつあると明言。すでに1号機は昨年4月に営業運転入りしている。

後続の3、4号機も建設進捗率はそれぞれ88%と68%に達しており、どちらも15年までに完成予定。3号機では4日から正式にコールド試験が開始された。4基すべてが運転を開始すれば、同原発の発電量は年間300億kWhに達する見通しで、標準炭にして年に980万トンを節約できるほか、COの排出量は2400万トン、二酸化硫黄の排出量は約2300万トン抑えることが可能だとしている。


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