超伝導コイル4基を受注 ITER向け製作 東芝、今月下旬から

東芝は20日、フランス サン・ポール・レ・デュランス市のカダラッシュで建設中の国際熱核融合実験炉(以下、ITER)向けトロイダル磁場コイルの製作を日本原子力研究開発機構(以下、JAEA)から受注し、今月下旬から製作を開始すると発表した。ITERは、同社の受注分を含む18基のトロイダル磁場コイルを用いて建設が進められ、2020年から運転を開始する計画。

同社が受注したのは、トロイダル磁場コイル4基と同コイルの収納容器6体。トロイダル磁場コイルは、核融合反応に必要な高温のプラズマを閉じ込めるための磁場を発生させる超伝導コイルで、2017年から順次納入する予定。同社京浜事業所とIHI・東芝パワーシステムで最適な生産体制を構築し、両社で分担して製作を進める。

ITERは、将来のエネルギー源の1つとして期待される核融合エネルギーの科学的、技術的な実現可能性を実証することを目的に、日本、欧州、米国、ロシア、中国、韓国、インドの七極が参画し、建設が進められている熱核融合実験炉。


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