島根2で有効性確認へ 中国電力 日本電気 監視システム開発

中国電力は23日、発電プラントが保有する膨大なプラントパラメータを活用して、設備異常を可能な限り早い段階で、正確に検知する「故障予兆監視システム」を、日本電気と共同開発し、6月下旬から島根原子力発電所2号機で有効性を確認すると発表した。

このシステムは、原子炉、タービン、発電機、ポンプ、配管他、発電プラントを構成する多数の設備に設置されたセンサから常時把握される温度、流量、振動などの膨大なプラントパラメータのデータベースを、プラントパラメータ間の関係性を解析・評価し、「いつもと違う」挙動の発生を検知し、故障予兆の発生を警告するものだ。

中国電力では、同社が蓄積したプラントパラメータを、日本電気と共同で解析・検証し、12年からは島根原子力発電所の訓練用設備で、模擬的に故障を発生させて、その異常状態を早期にシステムで検出する試験を行ったほか、電力中央研究所の設備を用いた検証試験で、システムの活用により異常発生の原因を推定するための情報が得られることも確認した。


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