基準地震動600ガルに 東北電力 東通1号機の審査申請へ

東北電力は5月30日、東通原子力発電所1号機の新規制基準適合性審査に関し、基準地震動を450ガルから600ガルに、想定津波高を10.1m(東京湾平均海面基準)から11.7m(同)に引き上げ、これらに対する設備対応を施すための増設計画書を立地自治体の青森県と東通村に提出した。同社では、自治体の事前了解を得て、速やかに規制委員会に審査を申請することとしている。同機の工事完了と再稼働の時期は、これまでの15年7月から16年3月に変更。

東通原子力発電所については、規制委員会で敷地内断層の活動性に関する評価が行われているが、東北電力では、12年7月から実施した追加地質調査の結果から、あらためて「活断層ではない」と評価しており、今回の基準地震動策定に当たっても活動性はないものとしている。基準地震動の見直しに際しては、東日本大震災を踏まえた「3.11型地震」などを想定し、配管・電線管、取水設備他の耐震工事に取り組む。

規制委員会では、活断層について評価中のプラントに関しては一定の見解が得られることを、審査入りの条件としている。

東北電力では13年12月に、女川原子力発電所2号機の新規制基準に係る審査申請を行っている。


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