川内の説明会は5か所程度に 鹿児島県知事会見で

鹿児島県の伊藤祐一郎知事は、5月16日の定例記者会見で、原子力規制委員会による新基準適合性審査が最も進んでいる九州電力川内発電所の今夏の再稼働が困難な状況について、火力発電所の老朽化などを懸念し、電力の安定供給に「怠りなく然るべく対応して欲しい」と述べた。また、自治体として、再稼働判断までのスケジュール感については、「今の時点では難しい」と述べ、今後の県議会審議も含め、総合的な判断となるとの見通しを示した。規制委員会による審査書がまとまった後の説明会については、5か所程度で行うものとしている。

伊藤知事は、4月の会見で、川内発電所のこれまで30年間の大過ない稼働実績を評価するとともに、「原子力発電所というのはわが国の産業構造ないしエネルギー構造の中で必要」として、再稼働の必要を認識する一方、原子力災害発生時の避難計画について、住民に対し丁寧に説明する必要を述べている。


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