レニングラードII期でドーム屋根 ロシア

ロシア・サンクトペテルブルク市の西80kmに位置するレニングラード原子力発電所II期工事建設サイトで、10日に1号機(PWR、117万kW)の原子炉建屋にドーム屋根が据え付けられた。

これに先立ち、2日には圧力容器の設置が完了しており、同炉の建設工事は土木建築段階を終え、蒸気発生器(SG)や冷却系配管など主要機器の設置段階に入る。

レニングラード原発はロシアの国内原発の中では唯一、2002年まで原子力省直属の国有企業体だった。現在は民生用原子力発電公社であるエネルゴアトム社の管理下にあるが、II期工事サイトに隣接するT期原発サイトではチェルノブイリ原発と同型のLWGR(各100万kW)が今なお4基稼働している。II期工事はこれらのリプレースという位置付けで、安全性が改良された100万kW級のロシア型PWR(VVER)「AES−2006」を採用した1、2号機が建設中。それぞれ2016年と18年に運転開始予定である。

請負業者のタイタン2社によると、ドーム屋根は重さ173トンで、予めスプリンクラーや排気システムが取り付け済み。ポーラークレーンによる吊り込みと建屋本体への据え付けには2時間を要したとしている。


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