放射線防護エアテント開発 再処理機器

原子力機器メーカーの再処理機器はこのほど、空気浄化ユニット付のエアーテント「クリーンエアシェルター」(=イメージ)を開発し、17日、六ヶ所村内の運動場で報道関係者に公開した。アレバ社の高性能粒子フィルター技術を用いた空気浄化ユニットと、繊維・産業用素材メーカーの帝人フロンティアが開発した「エアロシェルター®II」を組み合わせ、迅速・容易に設営可能な放射線被ばく防護シェルターシステムで、放射性物質を99.99%除去した空気を、シェルター内部の居住区域に供給し続け放射性物質の侵入を防ぎ、原子力災害発生時に避難者を被ばくから守ることができる。

この「クリーンエアシェルター」は、体育館にも設営可能なバスケットコートサイズ(15m×28m)で、収容人数は約120人(間仕切りあり)〜200人(間仕切りなし)、折り畳み時は1.5m×1.5m×0.8mと倉庫にも収納可能なコンパクトな保管サイズだ。標準的に1時間以内で設営でき、部屋の分割で避難者のプライバシーも確保できる。体育館や公共施設に備蓄することで、災害発生時の「自律分散型防災拠点」として活用できそうだ。


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