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凍結能力強化求める 規制委・検討会 福一の止水工事原子力規制委員会の福島第一原子力発電所廃止措置に関する監視・評価検討会は7日、東京電力が海水配管トレンチ内の汚染水除去に向け実施する止水工事について説明を受けた。 これは、タービン建屋と海水配管トレンチの接続部を分離する方法として、凍結による止水を行うもので、地上部から凍結管とパッカー(ナイロン製の袋で止水壁となる)を挿入し、パッカー内にセメントとベントナイトの混合物を充てんし拡張させることにより、凍結の向上を図った上、凍結管内に冷媒を循環、パッカー内の間隙水を凍結させるとともに、周囲の水も凍結させ、氷の止水壁を構築するものだ。 凍結止水箇所は、2、3号機の立坑と開削ダクトの計4か所で、同日会合では、4月より着手している2号機立坑の凍結状況について報告があった。 それによると、2号機立坑では、パッカー未設置箇所や配管・ケーブルトレイの周囲の温度が高い傾向にあり、未凍結の状況で、パッカー未設置箇所の一部では、凍結管周面の水は凍っているものの、氷と壁面とは接着していないことが確認されたとしている。また、凍結予定箇所の汚染水は、方向や大きさにばらつきがあるものの、流れが発生していることが計測されており、この水流が凍結の支障となっているものと推定している。 検討会のメンバーからは、凍結能力を抜本的に強化する対策の必要などが指摘された。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |