コズロドイ7の建設協議で途中経過 ブルガリア

ブルガリアの国営エネルギー会社(BEH)は3日、コズロドイ原子力発電所7号機増設計画に関する東芝および傘下のウェスチングハウス(WH)社との交渉について声明を発表し、現段階では協力の可能性がある全体的な枠組について合意した状況であり、いかなる約束事項も前提とされていないことを明らかにした。

同国は100万kW級のロシア型PWR(VVER)2基の建設を想定したベレネ原発計画を2012年に打ち切り、その代わりとして100万〜120万kWのWH社製AP1000を1基、コズロドイ原発サイトの7号機として増設することを検討。東芝に対しては戦略的投資家として同計画に参加するようBEH社が交渉することで昨年12月に閣議決定していた。

BEH社の発表では、その後半年にわたって建設プロジェクトの構成や関係者間の基本合意パラメータなどについて集中的に交渉を実施。しかし、エンジニアリング・資材調達・建設(EPC)契約条件の協議の中で、プロジェクトに必要な総投資額は明確にされていないと説明している。

現地の報道によると、東芝は6月初旬の段階で同プロジェクトの戦略的投資家としては撤退。同月下旬、代わりにWH社がプロジェクト会社の株式30%を建設作業完了時まで保有することになったと伝えていた。


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