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炉心材製造の技術確立 東芝、イビデン共同で 試作に成功 燃料集合体の部材東芝とイビデンは3日、耐熱性と耐酸化性に優れた炭化ケイ素(SiC)を素材とする原子力発電プラント向け炉心材料の製造技術を確立し、燃料集合体カバー材の試作に成功したと発表した(=写真)。原子燃料工業、東京大学先端科学技術センター、東北大学金属材料研究所との連携による成果。 今回、燃料集合体カバー材に適用したSiCは、SiC長繊維で構成することで強度を向上させたSiC複合材で、その製膜過程に化学気相成長法(CVD)を用い、製膜装置と製膜プロセスを最適化することで、燃料集合体カバー材の量産化に必要とされる従来比20倍の製膜速度を実現した。 また、特殊炭素素材に機械加工を施した型を用いることで、SiC長繊維を燃料集合体カバー材の形状に成形するとともに、CVD装置を長尺化することで、4m超の燃料集合体カバー材を密度と強度を保ちながら高い精度で製造することが可能となり、燃料被覆管などにも応用できる。 今後、16年以降、研究炉で試験を行い、データ収集、検証を経て、25年以降に既設プラントの交換部品として実用化を目指す。 お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで |